1965-01-20 第48回国会 衆議院 社会労働委員会 第1号
まさか戦争前の官僚独善時代のように、厚生省だけの独断でものごとを進めようというわけではないでしょう。つまり、このままでは厚生省の行政は一歩も進められない。
まさか戦争前の官僚独善時代のように、厚生省だけの独断でものごとを進めようというわけではないでしょう。つまり、このままでは厚生省の行政は一歩も進められない。
次に、健康保険法というものは、どちらかといえば官僚独善時代の大正十一年にできたものでありまして、民主的でないところが多いということが一つ言えると私は考えるのであります。従って今度の改正におきましては、もう少し民主的でしかも人情味を加味した運営がされることを願うのでありますが、改正に当ってはどうもこの独善主義の色彩がかえって強化されておるのではないかと思われるのであります。
それにもかかわらず転出、異動常に行われてその態実を十分に掴み得ない行政機関の職員にこの重要決定権を與えることは無暴であり、従つて加害者も被害者も納得の行くところの基準はでき難いことと確信すると共に、本案は民意を尊重せざる戰時中の官僚独善時代に逆行する結果として反対をいたします。
それにかかわらず、転出、異動が常に行われて、その実態を十分につかみ得ない行政機関の職員にこの重要決定権を與えることは無謀であり、従つて加害者も被害者も納得の行く基準はできないと信じますとともに、本案は民意を尊重せざるところの戰時中の官僚独善時代に逆行する結果として反対をいたすのであります。
厚生省の国立公園部の方で、そうした色彩を持つておいでになるということを指摘するのではございませんが、しばしばそういう目で見られるようなことがたくさんございますので、今日官僚独善時代を現出しておりますが、これは国会議員にも大いに責任がある。そうした一つの事例にならないように、ひとつ厚生省といたしましては、十分公平な立場に立つていただきたいということを、私希望しておきたいと思います。